仕事で「業務目標の設定」をする方法
前置き
目標設定についてGoogleで検索すると、「SMART」やら「OKR」やら「10年後どうなりたいか」といった小難しい話しか書いておらず、単にお金を貰って普通に生活したい自分の求めている答えを書いているサイトが見つからなかった。
そのため、自分が今まで調べたり考えたことを整理すると共に、これから同じところで悩む人の助けになればと思った次第。
ちょっと長くなるが付き合っていただきたい。
業務目標とは何か
まず、「業務目標」とは何かという認識を合わせておきたい。
究極的に会社は、利益を上げれば良いだけであって、従業員が資格を取得するとかスキルを磨くとか、ぶっちゃけどうでも良い。
会社が求めている「業務目標」とは、「所属組織の掲げる今期方針を実現するために、どのような価値を提供してくれるのか」を聞いている。
つまり、「会社が主人公」である。(当たり前っちゃ当たり前なのだが..。)
ところが多くのサイトで解説する「業務目標」とは、「自分が将来なりたい姿」や「憧れている人」になるために、今の自分に足りないものを埋めていく「自分が主人公」を解説しているところが多い。
もう一度書くが、「業務目標」とは、「所属組織の今期方針を実現するために、従業員として会社に提供できる価値は何か」である。決して、従業員の市場価値が高まるのを期待しているわけではない。
目標設定の前提条件
次に、目標設定の前提条件について認識を合わせておきたい。
目標設定をする段階で、8割ほど答えが絞れている状態にすることである。
つまり、「目標の裏に隠れた意図や前提」がある。(多くの人にとっては当たり前かもしれないが…)
この点に関しても、多くのサイトでは全く触れていないが、目標設定ができる人の書いている言葉を字句通りに受け取ってはいけない。
できる人が「現状分析して改善する」という目標設定をした場合、目標設定の段階で8割ほど答えが出ており、目標設定後に残り1割で認識に相違がないか確認し、残り1割で実現するための行動するということである。
本当に何も知らない状態から始めているわけではない。
目標設定のやり方
前置きが長くなったが、筆者の考える目標設定としては、上(会社)→真ん中(部署)→下(従業員)の流れで何ができるのかを考えると分かり易いと感じている。
- 第1階層
- ミッション: 意識高い人が決める会社の使命とか存在理由である。
- ビジョン: 意識高い人が決める会社の理想像である。
- バリュー: 意識高い人が決める従業員への期待することである。
- 経営方針: これがないと会社は成り立たないので、意識低くてもやる必要がある。
- 第2階層 ~ 第4階層
- XX方針: 前階層にある方針を実現させるための今期に取り組むこと。
- 第5階層
- 業務目標: 所属組織の示す方針を実現する為に自分が出来ること。
目標設定の具体例
以下は、サイボウズ社を参考に筆者の個人解釈を交えて整理してみたものになる。
また、開発本部には部や課がない為、少し異なる部分があるがご了承いただきたい。
あらかじめ断っておくが、筆者はサイボウズ社とは全く無関係な一般人である。
そのため、場合によってはサイボウズ社の意図した内容と異なる場合があることを認識してほしい。
もし、サイボウズ社の意図を正確に知りたい場合は、公式サイトや公式動画も見ていただきたい。
まとめ
今回は、目標設定の考え方について触れてみた。
筆者の書いた目標が正しい書き方とは限らないため、あくまでも参考程度にしてほしい。