macOSを支える裏方三銃士
前置き
皆さんは普段何気なく使用しているmacOSの裏側を気にされたことはありますか?
今回は、快適に使用できるようmacOSシステムを支えるプログラムをご紹介します。偶然ですが3つあるため「裏方三銃士」と筆者は読んでいます。
裏方三銃士のメンバー紹介
- Launch Daemons
- Launch Agents
- Login Items
上記に示す3つがmacOSを支えるプログラムになります。一つずつ見ていきましょう。
Launch Daemons
macOSで一番権限の強いアカウントは、Linuxと同じ「root」となります。そのアカウント権限を保持しているのがこのLaunch Daemonsです。別名として、Privilege Helper Toolとも言われています。
これは、Macの電源を入れてmacOSが立ち上がる時に呼び出され、プロセス間通信(XPC)によるやりとりを行います。
多くの場合、ユーザー権限で実行されているプロセスがroot権限が必要な操作をLaunch Daemonsに依頼するような形で使われます。
Launch Agents
Launch Agentsは、Launch Daemonsのようなroot権限では動作せず、ログインしているユーザー権限で起動します。
多くの場合、アプリケーションのアップデートチェックやセキュリティソフトウェアに使用されています。
Login Items
Login Itemsは、ユーザーがログインしてからログアウトするまでの間のみ動くプログラムとなり、Launch Agentsと同じくroot権限では動作しません。ユーザーは、システム環境設定 -> ユーザーとグループから起動したいアプリケーションを選択する事が出来ます。
最後に
macOSの裏方三銃士は、いろいろなソフトウェアで使用されております。
また、LinuxやWindowsでも同様の機能を確認する事が出来ます。
macOS Venturaからは、Launch DaemonsのHelper Toolをユーザーの意思でいつでも停止できるようになります。
参考文献
Apple公式